プロフィール
略歴
2023年 ・当サイトの月間ページ表示回数が10万回を突破! 2021年 ・第一著者が小学生ということで話題になった科学論文「外来植物がカブトムシの活動リズムを変化させる - 柴田亮,小島渉」に情報提供者として名前を入れていただきました! ・当サイト「虫神の杜」を開設 2018年 ・境港妖怪検定 上級に合格 ・井の頭公園ボランティアガイドとして活動を開始 2017年 ・三鷹ネットワーク大学 三鷹「通」養成講座の講師を担当 2015年 ・境港妖怪検定 中級に合格 ・井の頭公園検定(いのけん)1級に合格
虫神の杜
「虫神の杜」は、虫と人との関わりをテーマに、暮らしに役立つ情報を発信するウェブサイトです。 ある日、息子と川で釣りをしているとき、釣れた魚の口からエサの川虫が飛び出しているのを見て、虫と人との関わりに興味を持つようになりました。 その後、多くの本を読むうちに、虫と人との関わりが想像以上に深いことを知りました。 虫は、養蜂や養蚕などで家畜として人に利用されるだけでなく、農作物を食い荒らす農業害虫として、マラリアなどの感染症を媒介する衛生害虫としても関わっています。他にも、昆虫食や薬品の原料としても利用されるなど、古くから人の暮らしと密接に結びついてきました。 こうした意外な関わりに気づき、「自分も虫と人との関わりをテーマに情報を発信したい」と考えるようになりました。そして2021年8月、全国の昆虫採集スポットをまとめたウェブサイト「虫神の杜」を開設しました。 2023年8月には、当サイトの月間ページビュー数が10万回を突破しました。夏は昆虫採集のシーズンで、お盆にはアクセス数がピークに達します。その後は徐々に減少し、冬には完全にオフシーズンとなります。 当サイトがどれほど皆様のお役に立てるか分かりませんが、アクセス数を通じて、季節ごとに移ろう虫と人との関わりの密度を感じることができ、個人的に楽しんで運営しています。
虫神自然再生祈願祝詞
野槌神土蜘蛛神常世神諸の虫神等の大前に恐み恐みも白さく
粗金の土は命の源にして諸の御魂の還る処なるも
中今は天の益人等が荒草刈払い木根墾拓き
高きを崩し低きを埋めて土敷き均し石曳き据えて
大神等の領き坐す大土の御殿も狭く為りぬれど
此く限られし天地に坐しても土に住物の弥賑びに賑び
奇びなる大地を元の如く立還らしめ給えと
恐み恐みも乞祈奉らくと白す
自然の中に身を置くと、さまざまな生き物の息吹に圧倒されることがあります。『日本書紀』にも、地上は草木までもが物を言うほど賑やかな世界だと記されています。そんな豊かな自然がいつまでも続くよう願いを込めて、長年の友人で神職経験者である「高橋御山人」に虫神自然再生祈願祝詞を作成してもらいました。 虫の中には、古くから人々の信仰の対象となったものがあります。たとえば、養蚕における金色姫信仰や、農業害虫のウンカを斎藤実盛の御霊とするサネモリ信仰、アゲハの幼虫を神として崇める常世神信仰などです。 虫は、動物の死骸を分解して土に還し、植物の受粉を助けるなど、自然の循環を支える重要な役割を果たしています。また、冬に姿を消し、春に再び生命力あふれる姿を見せてくれます。 虫は、生と死の循環を繰り返す自然の営みを象徴する存在です。古くから神として崇められてきたように、自然再生を祈願する対象として、最もふさわしい存在だと言えるでしょう。