地名で楽しむ姥ヶ平 - 読み方 由来

妖怪スポット(6)

那須岳・姥ヶ平(うばがだいら)。姥には、年をとった女という意味のほかに、母のかわりに乳をあげる女、育てる女という意味もある。

山の姥といえば山姥(やまうば、やまんば)を連想するが、山姥は姥神(うばがみ)と同一視され、さらに奪衣婆(だつえば)と混同されることも多い。

姥ヶ平の奪衣婆
姥ヶ平の奪衣婆。姥ヶ平の地名は、この石像(石仏?)に由来する

奪衣婆は、三途川の渡し賃である六文銭を持たずにやって来た、亡者の衣服を剥ぎ取る老婆の鬼である。奪衣婆が剥ぎ取った衣服は木に掛けられ、その重さで亡者の生前の業を計るといわれる。

姥ヶ平の奪衣婆は、頭に被せられた赤いニット帽と首元のバンダナのせいで、まるで「巣鴨のおばあちゃん」のようだが、実はすっごく怖い鬼ババアなのである。

ひょうたん池から無限地獄(茶臼岳)、牛ヶ首を望む
ひょうたん池から無限地獄、牛ヶ首を望む

那須岳には、茶臼岳の火口に「無限地獄(むげんじごく)」、姥ヶ平への分岐に頭が牛、体が人間の鬼・牛頭(ごず)が由来と思われる「牛ヶ首(うしがくび)」など、地獄を彷彿とさせる地名がいくつかある。

山中の奪衣婆は、奪衣婆に見えて実は姥神であることも多く、それが本当に奪衣婆なのか判断が難しい。だが姥ヶ平の場合は、辺りに地獄的な要素(なんだそりゃ)が溢れているため、正真正銘の奪衣婆だと言える。

ひょうたん池に続く木道橋
ひょうたん池に続く木道橋
奪衣婆にお賽銭したあと、三途の川に向かう覚悟で歩いてほしい

奪衣婆がいる場所には、三途の川に見立てた川や池があることが多い。姥ヶ平でいえば、奪衣婆のそばにある「ひょうたん池」が三途の川に違いない。

ひょうたんは魂の入れ物であり、持つ者の霊性を表すといわれる。三途の川に見立てた池に、ひょうたんの名が付けられたのは偶然ではなかろう。

Posted by 米田むー

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